はじめに
2023年12月9日(土)、久留米大学附設中学校・高等学校にて、中高ツアーを実施しました。中高ツアーはHPVワクチンに関する医学的根拠に基づいた情報を全国の中高生に提供する活動です。この度は九州で初の中高ツアー開催となりました。
私たちVcanからは、えりか、わく、せらすずの3人が参加し、レクチャーとワークショップを行いました。4名の中学1年生と2名の中学3年生の、合わせて6名の男子生徒さんが参加してくださいました。
内容
レクチャーでは、子宮頸がんに関する知識やHPVワクチンの効果や副反応についてお話ししました。また参加者が全員男性であったこともあり、男性接種に関して費用や接種できるワクチンの種類、行政の動きも加えてお話ししました。
生徒さんは積極的にクイズにも参加してくださり、レクチャーの内容を熱心にメモして聞いてくださいました。
見てください!メモの量や質が圧巻です!!!
レクチャーの後のワークショップでは、『科学的に正しい知識を得る・広めるためには?』をテーマに、情報収集の際の媒体や発信源の選択、また自分から発信するには何に注意すれば良いかをグループで考えて発表しました。
日頃から、たくさんの情報を比較し、誇張や偏りの無い情報を手に入れるようにしているようでした。その情報が引用された参考文献も確認するようにしている方もいました。自分が情報発信する際の注意点としては、対象によって媒体を使い分ける、根拠を示すなどが挙げられました。
これらを踏まえ、HPVワクチンについて、友達や家族にどう説明するかを話し合っていただき、レクチャーの内容で印象に残ったことや、みんなに知ってもらいたいことを情報源も含め、まとめました。妹がいる生徒さんは、「健康に生きてほしい」という思いとともに、ワクチン接種の効果や副反応について説明し、キャッチアップ接種や定期接種であれば、「無料で受けれる!」と接種を勧めていました。HPVワクチンと情報リテラシーを絡めた、とても興味深いワークショップとなりました。
参加者の感想
参加してくださった生徒さんの感想を一部紹介します。とっても嬉しい感想をいただきました!
「子宮頸がんのイメージが強かったので男性にはあまり関係のないものと思っていたが、男女問わず約8割の人が感染するということを知って驚いた。ワクチン接種などよく考えて予防したい。今日考えた正しい情報の手に入れ方やそれを人に伝える方法などを活用していきたい。」
「このHPVワクチンという言葉を学校でプリントとして掲示されたとき、あまり気にはせず、先生に誘われるまで分からなかったけど、今回の講習を受けて、この言葉を見かける機会があれば友達に広めたいと思うほど印象が変化したと思う。」
「大変ゆるく、楽しく、そしてわかりやすくHPVワクチンについて、教えていただきありがとうございました。すごく専門的な用語が来るのかと思っていたけれど、身近であるという点から入って、ワークショップでは友達と協力して参加できたので、とても理解が深まりました。」
「授業前はHPVワクチンは男である自分には関係が薄いと思っていた。しかし、男女ともに効果が得られることや外国では盛んに接種されていることを知り、身近な存在になった。」
「社会全体で真剣に考えなければいけない問題なのだという実感を持った。」