2024年5月25日(土)佐賀大学医学部主催の学園祭である医大祭にてじぶんごとcaféを開催しました。合計でおよそ100名の来場となりました。

メンバーは中高ツアー九州ブロックのともか、かずま、せらすず、ぶんちゃんと佐賀大学学生3名の計7名で行いました。

カフェスタイルでコーヒーやジュースを提供しつつ、パネル展示やアンケート調査、クイズを行いました。またNaturaMoon様の協賛のもと、生理用品のサンプルやボールペン・ティッシュのプレゼントやキャッチアップ接種・子宮頸がん検診に関するチラシの配布を行いました。(チラシは県庁・佐賀大学提供)

ブースを訪れてくださった方々に子宮頸がん検診に行くことの重要性、HPVワクチンの効果や定期接種について展示パネルを見ていただきながらお話ししました。また佐賀大学産婦人科医の先生方にもご協力をいただき、ワクチンに対して疑問や不安を持つ親御さんへの相談にもお答えしました。

コウノトリの漫画や産婦人科の先生からお借りした性教育の本をブースの前に設置し、「じぶんごと」としてHPVワクチンや子宮頸がんについて考えられるような雰囲気を作りました。

また佐賀大学のマスコットキャラクターのカッチーくんもレンタルしたこともあり、幅広い年齢層の方が入店しやすい雰囲気作りも心がけました。

↓開店前にみんなで集合写真(佐賀大学学生には許可を取っています)

↓店頭でコーヒーを淹れるメンバー/店の前には漫画を置いて敷居を低く。

漫画コーナーの前で立ち止まって読んでいく小学生の姿もありました。

↓佐賀新聞での告知

新聞を見て、カフェに貼ってあるチラシを見て、広報誌を見て来たという方が意外にも多かったです。もっと広報を前段階から広くすればよかったというのが反省点です。

新聞の影響力は強く、県のがん撲滅特別対策室の室長の方や佐賀市・唐津市から市議会委員の方もいらっしゃいました。情報が婉曲して伝わるのを防ぐ対策は必要ですが佐賀県民へ広くHPVワクチンの関心を高めるきっかけになれば今回の開催に価値が生まれます。

↓HPVワクチンについて説明する様子

「ワクチン受けました!」という方から「HPVワクチンって何?」という方までそして小学生から子育てを終えた親世代の方まで幅広い年齢層の方から来店していただきました。男性の来客者もおり、「ワクチンがこんなに高くなければ僕たちも打ちたい。男性接種が進めば女性の接種も進むのではないか」という声も受け取りました。また「自分は打ったし打つメリットもわかっているが家族が打ちたくないと言っている。どう説得すればいいか」など普段の中高ツアーで行っているワークショップのテーマになりそうな相談もありました。

中高生の時から中立的で根拠ある情報を元に自分でどうするか判断するという中高ツアーの重要性も同時に感じました。

<感想>

「ワクチンが高額でなければ本当は打ちたい」という男子学生の声が個人的に印象強かったです。キャッチアップの1回目の接種期限が迫る中、ついキャッチアップ世代だけに目を向けがちになってしまいますが、男性接種もやはり重要なのだと改めて実感しました。

また佐賀は子宮頸がんでの死亡率が近年までワーストレベルでした。HPVワクチンに関する興味関心やリテラシーレベルもまだまだ低いと思います。当事者世代が根気強く情報を発信していく、Vcanの存在意義をより強く感じることができる貴重な機会でした。第2回もぜひ開催したいです! (ともか)